13.永遠に愛すると約束して?
「永遠に愛すると約束して?」
約束などしなくても、とうの昔のオーフェンの答えは決まっている。
彼女の想いに応えるために、彼は細い腰を抱き寄せた。
間近で青い瞳を見つめると、クリーオウはおずおずと長い金色のまつげを伏せた。
オーフェンを求めるように、あごを持ち上げピンクの唇をうっすらと開く。
自分自身もまた目を閉じて、唇を深く重ね合わせた。
ゆっくりとクリーオウの感触を舌で味わう。
キスは短いものだったが、ありったけの愛情を込めた。
それが伝わったのか、クリーオウは彼をブルーの瞳に映して、ふんわりと微笑んだ。
愛しくて愛しくて、彼女しか見えない。
オーフェンはクリーオウの体に腕をまわして、耳元で囁いた。
「愛してるよ」