7.夢に出てきて?
「夢に出てきて?」
一緒のベッドに二人して入ったとき、クリーオウはそう言った。
あまりのかわいさに、オーフェンはそのままベッドに倒れ込んだ。
力の入りきらない状態のまま、彼がクリーオウを見上げる。
夢の中までオーフェンに会いたいなんて、どうして自分を喜ばせることばかり言ってくれるのだろう。
その期待に応えるためにも、彼はまじめに考えた。
「まずは具体的に見たい夢を考えるんだ。それによって脳が考えたことを記憶するから、それが夢に出てくる確率が高くなる」
「ふんふん。オーフェンのことね」
「それから疲れすぎると夢が見にくくなるらしいから……今夜は残念だがおあずけだな」
「………………」
「……したいならするか?」
「いいわ」
「……そうか。あとは眠ってるときに外部から刺激があるといいらしいぞ。匂いとか、何かに触ってるとか触られるとか。一晩中抱いててやるから、安心して俺の夢を見てくれ」
笑って、オーフェンはクリーオウを引き寄せ、抱きしめる。
彼女が自分の夢を見たいと言ってくれてるのだから、徹夜くらいどうということはない。
「……おやすみ、オーフェン」
「ああ、いい夢見ろよ」