その日から青年は、もらった花を部屋に入れ、なんとか花を育てようとしました。
しかしおばさんの言った通り、思った 以上に花の世話は大変です。
「おい、お前。もう少し大人しく成長 できないか?」
そう文句は言うものの、本当は元気に 成長する花がかわいくてしょうがないの です。
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花が部屋に来てからというもの、空気がぱっと明るくなりました。
日ごとに成長する姿は、見ていて元気にさえなります。
青年は大切に大切に、花を育てていきました。
花は青年の愛情を受け、緑のつぼみの隙間から、綺麗な色を見せはじめました。
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