なんとなく寂しくなって。 なんとなくクリーオウに会いたくなって。 その『なんとなく』が強くなって。 トトカンタのよく歩きなれた道を歩いていた。 ふと、顔を上げてみると。 20メートル先に、クリーオウがいた。 鼻歌でも歌うように、のんびりと歩いている。 歩みを止めてクリーオウを見ていると、彼女がこちらに気付いた。 彼女はきょとん、と立ち止まって、それからととと。と近寄ってきた。 「おかえり」 道のど真ん中だというのに、そんなことを言う。 彼は少し戸惑った。 ここは家ではないのに。 おかえり? でも、彼は言った。 「ただいま」 住む場所なんてどこでもいい。 彼女こそが、彼の家。 ただいま。 (2004.2.7) |
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