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(なん……っだ、これ!?) 仕事の書類の束からひょっこり出てきた写真に、オーフェンは胸中で悲鳴をあげた。 それはオーフェンが最も気に入っているクリーオウの写真。 いつだったか忘れたが、こっそり仕事場に持ってきて毎日愛でていたのだが、ある日を境に紛失していたのだ。 半日かけて探したが結局見つからず、涙を流したという苦い思い出もある。 もちろん焼き増ししてさらには引き伸ばして、他にも同じ写真はあったのだが、それでも失くしたショックは大きかった。 もしかするとこの最高の写真を誰かに盗まれたのではないかと、殺意をフロアにいる全員に向けていたこともある。 それが、今になって出てきた。 古い資料でも整理しようと、引き出しの中を片付けていた時だった。 (ぐっ……) 合計すれば何時間もながめており、細部まで覚えている写真。 久しぶりに目にすると、衝撃がすさまじい。 その写真は、こちらを向いて笑う彼女の姿ではなかった。 ピクニックにでも行った時か、クリーオウが昼食を用意している時で、視線はバスケットの中身に注がれている。 だが彼女が楽しいのか幸せなのか、とにかく自然に微笑んでいて、オーフェンは思わずシャッターを切ったのだった。 その一枚が、今彼の手の中にある。 今ももちろんクリーオウはかわいい。 お気に入りの写真もたくさんある。 だがどうやって表現すべきか、神がかった何かがこの一枚にある。 (……かわっ……!) あまりにも写真の姿が愛らしくて、何秒も凝視していられない。 顔が理性ではおさえられないくらいににやけて歪む。 淡い金色の髪の流れ方やカールは、清い川のように理想的に流れている。 整った眉は、優しさを表していた。 そして大きな青い瞳。 光の加減からか、空をそのまま吸い込んでしまったかのような淡いブルー。 子供のように無邪気でくりくりの瞳。 小さな花に、すっきりしたあごのライン。 ほんのり色づいた頬がまた何とも愛らしい。 そして柔らかい唇。 オーフェンがこの唇が愛しくていつも触れてしまうのも、致し方ないのではないだろうか。 体のラインやら細い指やら、その完璧ぶりを挙げればきりがない。 ともかくも、オーフェンはこの写真が大好きだった。 家に帰ったら真っ先にクリーオウを抱きしめよう。 そんなことを考えながら、オーフェンはにやにやと彼女の写真に見とれ続けた。 (2008.9.24) いやもうすごい好きさ「我が心求めよ悪魔」のイラスト。 世間では「背約者」が神絵って言われてますけど、私はこの巻がいちばん好き。 クリーオウが多いからっていうのもあるでしょうけど(笑 これからいろんなつらい体験をすると思うと涙が出てきます。 素材 |
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